◉ Nikon FE2 & NIKKOR-S•Auto 50/1.4 Ai改

このFE2の発売から40年の歳月が経ちました。
しかしこうして現役で問題なく写真を撮ることができるというのは当時のNikonの技術力の証でもあります。

よく比較させる兄弟機のFM2は機械式なので修理が可能なんて云われていますが、どちらもフレキ基盤による露出計なので何れにしてもパーツ交換が必要という意味では同じこと。
即ちどちらも修理は可能です。

使い勝手で言えば絞り優先モードのあるFE2のほうが速射性に優れているのでシャッターチャンスを逃しにくい点で有利なのは明白。

巷に溢れるブログやレビューでFM2の方が人気があり現在では価格にも差があります。

FM2は機械式で電池が切れても撮れるなんて言ってる人もいますが体内露出計でもなければどちらも電池は必ず必要です。

整備に関してはトップカバー・前板やマウント・ボトムカバーを外してそれに伴う全てのパーツは中性潜在にて洗浄して埃や手垢などをしっかり落として乾燥させました。

その際にファインダー接眼レンズ・プリズム・スクリーンを取り出して清掃しファインダー下のモルトを交換。

ミラー及びミラーボックス内の清掃も行いモルトの交換。

シャッターテスターを使用してシャッター速度の調整行い露出計の微調整も行いました。

その他セルフタイマー、多重露光機構等全ての動作点検確認済。

問題なく写真が撮れます。

レンズはマルチコートが艶やかなAutoレンズ。
総金属製でAiレンズよりも古くて高級感があります。

絞り機構を兼ねたレンズ群と鏡胴と分かれる作りになっていますので、鏡胴部分は全て分解してこちらも中性洗剤にも積年の汚れを落としヘリコイドは完全にグリスを落として新品に交換致しました。

レンズ群は絞り機構は問題なくレンズ自体に汚れがある部位のみ分解してレンズ清掃を行いました。

カビやクモリはありませんが中玉付近に極細かい菌糸状のコーティング劣化が残りました。

もちろん写真に肉眼でわかるほどの影響はありません。

カメラ・レンズ共にバラしてパーツを一つ一つ洗浄した上で組み直した一品です。

フィルムが高騰している今だからこそ整備されたカメラとレンズで安心して写真を撮って頂ければと思います。

その為にも購入後6ヶ月の無償修理保証をお付けしております。

プロフィールも併せてご確認お願い致します。

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